サーバを借りずに学ぶ WordPress 最速入門


前書き

WordPress とは、Webサイトやブログを無料で制作することのできるCMS(コンテンツマネジメントシステム)であり、以下のような特徴を有します

  • 無料のオープンソースソフトウェアであり、ビジネスシーンから個人サイトまで完全無料で使用可能(サーバ代等を除く)
  • 世界のおよそ 14 のWebサイトがWordPress製と言われており、情報が多い
  • サーバ構築や初期設定等にある程度の専門知識は必要だが、一度設置してしまえばITに詳しくない人でもWebコンテンツを作成・公開できる
  • テーマやプラグインが豊富にあり、自由にWebサイトを構築できる
  • PHPが使えれば、WordPress本来の機能を超えてカスタマイズ可能

しかしながら、WordPressで構築したサイトを公開する場合、サーバを自分で構築するか借りるかする必要があるため、サーバ関連の知識があまりない人にとっては非常に敷居が高いです

また、WordPress自体は無料でも、サーバの運用・維持管理費はかかるため、とりあえずWordPressがどのようなものか見てみたいという人や、懐事情が厳しい人にとっては、簡単に入門できないという問題もあります

そこで本稿では、ローカルサーバ(自分のPC内で稼働する仮想的なサーバ)でWordPressサイトを構築する方法をご紹介いたします

なお、WordPress用のローカルサーバ構築にはDockerを用いますので、LinuxNight 等の環境を構築し、Dockerを使えるようにしておいてください

Dockerを使いたくない方は、XAMPP というソフトウェアが、Windows, Mac, Linux すべてのOSで使用可能です

ただ、個人的には以下の理由からDockerを推奨しております

  • 各種ミドルウェア(Webサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバ等)の構成を設定ファイルで自動的に構築できる
  • 複数の独立した環境を手軽に構築できる(複数のWordPressサイトをローカルで開発可能)
  • PC環境を汚さないため、動作不良が発生しても、Docker環境を破壊・再構築すればすぐに復旧できる

対象読者

  • WordPressを始めてみたいけど何から始めればよいかわからない人
  • サーバの知識がなく、とりあえずWordPressだけでも触ってみたい人
  • サーバを借りるお金がまだないため自サイトを公開できないけど、とりあえずサイトだけ作ってしまいたい人

DockerによるWordPress環境構築

Environment

  • OS:
    • Ubuntu 18.04(Linux系OSを推奨)
      • 本サイトではDocker開発用OS LinuxNight を公開しております
  • Docker: 19.03.5
    • DockerCompose: 1.24.0

環境構築

以下のコマンドでDocker構成ファイルをダウンロードし、コンテナを起動しましょう

# 構成ファイルダウンロード&解凍
$ wget -O - https://github.com/amenoyoya/docker-collection/releases/download/0.2.1/wordpress.tar.gz | tar xzvf -

# プロジェクトディレクトリに移動
$ cd wordpress

# webコンテナ内の作業ユーザ(www-data)とDocker実行ユーザのUIDを合わせてコンテナビルド
$ export UID && docker-compose build

# コンテナをバックグラウンドで起動
$ export UID && docker-compose up -d

コンテナが起動したら http://localhost:8000 にアクセスするとWordPressが使えるようになっています

参考: 構成

このDockerコンテナの構成は以下のようになっています

wordpress-docker.png

wordpress/
 |_ docker/ # jupyterコンテナビルド設定
 |   |_ db/ # dbコンテナ
 |   |   |_ initdb.d/  # このディレクトリに配置したSQLファイルが初期データとして流し込まれる
 |   |   |_ Dockerfile # dbコンテナビルド設定
 |   |   |_ my.cnf     # MySQLデータベースの設定ファイル
 |   |
 |   |_ web/ # webコンテナ
 |       |_ Dockerfile       # webコンテナビルド設定
 |       |_ 000-default.conf # Apache設定ファイル
 |       |_ php.ini          # PHP設定ファイル
 |
 |_ web-data/ # 作業ディレクトリ => docker://web:/var/www/html/ にマウントされる
 |   |_ .htaccess # リダイレクト設定: ./ => ./wordpress/ にリダイレクト
 |   |_ setup_wordpress.sh # WordPressをセットアップするシェルスクリプト
 |
 |_ docker-compose.yml # webコンテナ: wordpress:latest | http://localhost:8000
                       # dbコンテナ: mysql:5.7
                       ## ┗ db-dataボリュームコンテナ
                       # pmaコンテナ: phpmyadmin/phpmyadmin:latest | http://localhost:8001
                       # smtpコンテナ: mailhog/mailhog | http://localhost:8002

参考: 環境変数

docker-compose.yml で設定できる環境変数は以下の通りです

  • web.environment
    • WORDPRESS_DB_HOST:
      • 接続先データベースホスト名(デフォルト: localhost
      • dbコンテナを指定する(db:3306
    • WORDPRESS_DB_USER:
      • 接続先データベースユーザ名(デフォルト: root
      • dbコンテナの MYSQL_USER 環境変数を指定する
    • WORDPRESS_DB_PASSWORD:
      • 接続先データベースパスワード(デフォルト: root
      • dbコンテナの MYSQL_PASSWORD 環境変数を指定する
    • WORDPRESS_DB_NAME:
      • 接続先データベース名(デフォルト: wordpress
      • dbコンテナの MYSQL_DATABASE 環境変数を指定する
    • WORDPRESS_DB_CHARSET:
      • 接続先データベースの文字コード(デフォルト: utf8mb4
    • WORDPRESS_DB_COLLATE:
      • 接続先データベースの照合順序(デフォルト: 空)
    • WORDPRESS_DEBUG:
      • WordPressをデバッグモードにするかどうか(デフォルト: false
      • 開発時は true にしておくと開発しやすい
  • db.environment
    • MYSQL_ROOT_PASSWORD:
      • データベースのrootユーザパスワード
    • MYSQL_USER:
      • rootユーザ以外のユーザでデータベースを使う場合に指定
    • MYSQL_PASSWORD:
      • MYSQL_USER で指定したユーザのパスワード
    • MYSQL_DATABASE:
      • 使用するデータベース名

WordPress セットアップ

Dockerコンテナが無事起動したら http://localhost:8000 にアクセスしましょう

すると、以下のようなWordPressのインストール画面が現れるはずです

wordpress-installation.png

画面の指示に従って、サイトのタイトルやユーザ名を入力しましょう

ここで言うユーザ名やパスワードは、WordPressの管理を行うためのログイン情報になりますので、忘れないようにしましょう

なお、メールアドレスは実在しないアドレス(admin@example.dev など)を指定しても問題ありませんが、パスワードを忘れたときに、このメールアドレス宛にパスワードリセットのリンクが送信されるので、可能な限り自分のメールアドレスを記入するようにしましょう

ただし、ローカル環境で使っている限りにおいては、MailHog という、ローカルで完結するメールサーバを使えるため、実在しないメールアドレスでも問題ありません

パスワードリセット

試しに、パスワードを忘れてしまった場合のパスワードリセットの手順を確認してみましょう

ログイン画面(http://localhost:8000/wp-login.php)にアクセスすると以下のような画面になるはずです

wordpress-login.png

「パスワードをお忘れですか」をクリックすると、ユーザ名かメールアドレスを入力するように言われるため、入力して「新しいパスワードを取得」をクリックしましょう

ローカル環境においては、WordPressから MailHog 経由でメールが送信されます

MailHog の受信ボックスを確認するために http://localhost:8002 にアクセスしましょう

mailhog.png

上記のようにメールが届いているはずなので、メールを開いて確認します

mailhog-wordpress-reset.png

メールの下の方にパスワードリセット用のリンクが添付されていますので、そのリンクにアクセスします

すると、新しいパスワードを設定できるようになります

管理画面ログイン

WordPressでは、記事投稿や各種設定など、全ての操作は管理画面から行うことが出来ます

http://localhost:8000/wp-login.php にアクセスし、ログイン画面から管理画面にログインしてみましょう

wordpress-admin.png

WordPressは非常に多機能なため、初めて管理画面を見ると、どこをどうすれば良いのかよく分からないと思います

そこで本稿では、最低限行っておくと良い設定とプラグインの設定、記事投稿を行うところまで紹介いたします


最低限行っておくべき WordPress 設定

一般設定

wp-config-general.png

サイドバーの 設定 > 一般設定 から一般設定が可能です

サイトのタイトル設定

サイトのタイトルは最初のセットアップのときに設定されているはずですが、適当に設定してしまった場合は改めて設定しておきましょう

タイトルはサイトの顔であり、印象に残りやすい名前、分かりやすい名前をつけるようにすると良いです

一昔前は、SEO的に有利になるようにキーワードを散りばめたタイトルをつけるのが良いとされていましたが、今ではそのようにあからさまなタイトルをつけているサイトは敬遠されがちであるため、覚えやすい名前をつけることの方が重要です

キャッチフレーズの設定

キャッチフレーズは空白にすることをオススメします

基本的に、キャッチフレーズに入力した文言はメタディスクリプションとして扱われるのですが、使用するテンプレートによっては、これがタイトルタグで囲われたり、見出しタグで囲われたりしてしまいます

一般的に、メタディスクリプションと見出しタグ等を同時に使用すると、SEO的に不利になるとされておりますので、キャッチフレーズは空白にしておいて方が安全であると筆者は考えております

テンプレートも自作する場合は特に気にするようなものでもないのですが、そもそもメタディスクリプション自体、SEO上の優劣には関係ないとされているため、空白で問題ないかと思います

WordPressアドレス・サイトアドレスの設定

本稿の Docker + WordPress 環境を使用していると、おそらく http://localhost:8000/wordpress というURLになっているはずです

このアドレスに WordPress を使用していることが分かるようなキーワード(wordpress, wp 等)が入っていると、セキュリティ的に問題が多いです

これは WordPress が世界的に普及しており、攻撃(ハッキング)の標的になりやすいためです

そのため、なるべく WordPress を使っていることを悟られないようにすることが大切であると筆者は考えております

本稿で使用しているローカル環境は http://localhost:8000 にアクセスしても http://localhost:8000/wordpress にアクセスしたのと同じ動作になるように .htaccess が設置されておりますので、URLを http://localhost:8000 に設定しておきましょう

この部分の設定を保存した後、ログイン画面に戻ってしまい、なぜかログインできなくなることがあります

これは、ログイン画面のリダイレクト先が http://localhost:8000/wordpress になっており、設定アドレスと異なるURLになってしまっているためです

これを解消するためには http://localhost:8000/wp-login.php という、リダイレクト先を指定しないURLにアクセスし、改めてログインし直すと上手く行きます

サイトの言語、タイムゾーンの設定等

日本語サイトを運営する場合は、基本的にデフォルトのままで問題ないです

日付や時刻のフォーマット等については、サイトの雰囲気に合わせて好みで決めてしまえば良いと思います

表示設定

wp-config-view.png

サイドバーの 設定 > 表示設定 から表示設定が可能です

ホームページの表示設定

これはサイトのトップページをどのように表示するかの設定です

例えばブログサイトなど、最新の投稿記事がトップページに表示されていたほうが良いサイトの場合は、「最新の投稿」を選択するのが良いかと思われます

一方、トップページは常に同じ画面にしておきたい、などの場合は「固定ページ」を選択し、表示するページを設定すると良いでしょう

フィードの各投稿に含める内容

この設定は、かつては「抜粋のみを表示」に設定しておくことが推奨されていました

この設定を「全文を表示」にしていると、RSSリーダーで記事の中身を全て確認できてしまうため、読者がサイトにアクセスしてくれず、広告等もクリックされなくなってしまう、というのが理由です

しかしながら、現在RSSリーダーを使用している人の大半が Feedly というサービスを利用しており、このサービスは、抜粋のみの記事は直接サイトにアクセスして全文を取得してしまいます

そのため現在は、この設定にあまり意味はありません

検索エンジンでの表示設定

「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れると、サイト全体のヘッダに noindex が設定され、検索エンジンがサイトをインデックスしないようになります

とは言え、全ての検索エンジンが noindex をお行儀よく守ってくれるわけではありませんし、そもそも公開したくないサイトをWEB上に上げるべきではないので、この設定を有効化することは基本的にありません

ディスカッション

wp-config-discussion.png

サイドバーの 設定 > ディスカッション から交流関連の設定が可能です

デフォルトの投稿設定

ここでは、投稿記事内に他のサイトへのリンクを貼ったり、他のサイトからリンクを貼られたりした時の、通知に関する設定を行うことができます

「投稿中からリンクしたすべてのブログへの通知を試みる」にチェックを入れると、自分のサイトから他のサイトにリンクを貼った時に、相手サイトに通知メールが行くようになります

なおこの設定は、相手のサイトがWordPressで構築されていて、かつディスカッションの設定で「新しい投稿に対し他のブログからの通知 (ピンバック・トラックバック) を受け付ける」にチェックを入れている場合に限り有効です

この仕組みを利用すると、アクセス数の少ない段階から、自分のサイトの存在を他のWordPress運営者に知ってもらいやすくなるので有効化しておくと良いでしょう

ただし、自分だけが相手へのピンバックを要求し、相手からのピンバックを拒否するのはマナーとして良くないので、「投稿中からリンクしたすべてのブログへの通知を試みる」を有効化する場合は「新しい投稿に対し他のブログからの通知を受け付ける」も有効化するべきだと個人的には考えます

また、相手から届いたピンバックの許可や拒否はコメントページから行うことができ、許可すれば相互リンクしたことになります

相互リンクは、検索エンジンに頼らない集客の方法として広く普及しており、よほど悪質な相互リンクをしなければ、検索エンジンからペナルティを与えられることもないため、積極的に狙っていっても良いかもしれません

「新しい投稿へのコメントを許可」についても、読者からの質問や感想を得るために、有効化しておくのが無難かと思われます

ただ、この辺りの設定は、どのようなスタイルのサイト運営をするのか方針によるところもあるので、運営指針に従って設定すれば良いかと思います

他のコメント設定

スパムコメントを防ぐためにも、名前とメールアドレスの入力は必須にしておくのが無難です

一方で、ログイン必須の設定にしてしまうと気軽にコメントを残せなくなってしまいます

そのため、デフォルトの設定のままで良いと筆者は考えております

また、コメントを複数階層までのスレッド形式にしておくと、最初のコメントと、そのコメントに対する返信が分かりやすくなりますので、これもデフォルトのままで良いと思います

その他、コメント関連の設定

なんだかんだ言ってもデフォルトの設定がちょうどいいと感じます

特にスパムコメントに関する設定は、Akismet というプラグインが非常に優秀なので、そちらに頼ってしまったほうが楽です

パーマリンク設定

wp-config-permalink.png

サイドバーの 設定 > パーマリンク設定 からパーマリンクの設定が可能です

パーマリンクとは、簡単に言えば、各記事(ページ)ひとつひとつに割り振られるURLのことです

この設定はSEOの観点から非常に重要なので、必ず設定しておくことをオススメします

パーマリンク設定の結論

結論から言えば、「カスタム構造」にチェックを入れて /%postname%/ に設定することを推奨します

wp-config-permalink-set.png

この設定により、記事編集時にパーマリンクを手動で設定できるようになります

例えば、WordPressの入門記事を書いたとして、その記事名を「wordpress-tutorial」に設定した場合 http://ドメイン名/wordpress-tutorial/ というパーマリンクが生成されます

なお、以下の理由から、記事名は日本語ではなく英語にすることを推奨します

  • WordPressのバージョンによっては、日本語を含むパーマリンクが 404エラーになる場合がある
  • 日本語を含むパーマリンクは、外部ブックマークサービスやトラックバックで 404エラーになる場合がある
  • 日本語URLはエンコードされて、長くて意味不明なアドレスになるため、コピペしづらい(紹介しづらい)

Google が推奨するURLの2つの要件

なぜ上記のパーマリンク設定が良いのかというと、WordPressのデフォルトの設定で生成されるパーマリンクが、Googleの推奨するURLにならないためです

デフォルトの設定では http://ドメイン名/?p=123 のようなIDベースのURLが生成されますが、Googleは以下のようなURLを推奨しています

  • サイトのURL構造はできる限りシンプルにする
  • 論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合はIDではなく意味のある単語を使用して)URLを構成する

この「人間が理解できるURL」という部分が重要で、SEO的な理由だけでなく、アクセシビリティ的にも、IDベースのURLは好ましくありません

例えば /?p=123 というリンクよりも /wordpress-tutorial というリンクのほうが分かりやすいし、覚えやすいと思います

こういった理由から、上記のようなパーマリンク設定を推奨しております

また、本来であれば /%category%/%postname%/ という設定の方がより良いです(例えば /how-to-setup より /wordpress/how-to-setup の方がより分かりやすいと思います)

しかしながら、カテゴリ名をパーマリンクに含めてしまうと、後からカテゴリ名を変更したくなった場合にURLが変わってしまう、という運用上の問題があります

特に相互リンクをしたりしていると、URLが変わってしまうのは非常に問題です

そういった理由から /%postname%/ に設定することを推奨しております

カテゴリ名とスラッグ

カテゴリ名をパーマリンクに含める /%category%/%postname%/ の設定をした場合のトピックです

この設定でカテゴリ名を日本語にした場合、URLに日本語が含まれることになり、アクセシビリティ的にあまり良くないとされています

こういった場合、カテゴリ設定の「スラッグ」に英語名を指定しておくと %category% が英語になるのでオススメです(スラッグが優先される)


プラグインの導入について

サイドバーの プラグイン からプラグインの確認・追加・削除を行うことが出来ます

wp-plugin.png

WordPressにおけるプラグインとは、以下のようなものです

  • WordPressが持っていない、もしくは機能的に弱い部分を補完するためのもの
    • 例: バグ修正, バックアップ, セキュリティ対策, SEO対策, パフォーマンス改善
  • Wordpressを便利に使うために、機能を追加するためのもの
    • 例: 目次表示, 人気記事ランキング表示, 会員サイト機能

最初の内は、どのようなプラグインを入れれば良いのかよく分からず、たくさんのプラグインを入れてしまいがちです

しかし、プラグインを入れれば入れるほど、サイトは重くなっていきます

また、プラグインの多くは個人が作成しているものであり、脆弱性のあるプラグインは攻撃の標的にもなりえます

そうなってくると、プラグインの多いサイトはそれだけ攻撃されやすくなり、セキュリティ管理の面からもリスクが高いです

そういった理由から、プラグインは以下のような基準で選択すると良いでしょう

  • 本当に自分のサイトに必要な機能なのかよく吟味する
    • 特にSEO的に有利になると言われている系のプラグインの大半は眉唾ものだと筆者は考えています
      • 例え、SEO的に多少有利になったとしても、サイト表示が遅かったり、サイト自体の質が低ければ、人は集まりません
    • キャッシュを使った高速化系のプラグインも動作が不安定なものが多い印象です
      • がっつり高速化するなら、KUSANAGI など、サーバ設定から最適化されているものを使う方が良いでしょう
      • そもそもWordPressを使わず、静的サイトジェネレータを使うという選択肢もあります
  • ダウンロード数の多いプラグインを選ぶ
    • 使っている人が多ければ情報も多いので、何かあった時に調べるのが楽になります
    • ダウンロード数の少ないプラグインは、作者のモチベーションも低くなりがちで、更新がストップしたり、最悪公開が中止されるリスクもあります
  • 最終更新日が1年以内のプラグインを選ぶ
    • どれだけ優秀なプラグインでもバグを完全になくすことはできませんし、何らかの手段で攻撃される可能性は常にあります
    • そのため、更新頻度の少ないプラグインはそれだけセキュリティ的に不安を抱えることになります

ページ表示時間と直帰率の関係

直帰率とは、訪問者がページをほとんど(あるいは全く)見ずに、サイトを去ってしまう割合のことです

Pingdom というWeb会社が調査したところによると、以下のような結果が得られたといいます

  • ページ読み込みにかかる時間が2秒以内だと直帰率は9%程度
  • 読み込みに3秒以上かかると、直帰率が大きく増える
  • 読み込みに5秒かかると、直帰率は38%に達する

また、Google によると、モバイルサイトはPCサイトよりもシビアで、読み込みに5秒かかると90%のユーザがサイト閲覧を止めて離脱するとされています

こういった調査結果から、機能性を上げてサイト表示が遅くなるくらいであれば、サイト表示の高速化を行って、ユーザに中身を見てもらえるようにしたほうが良いことがわかります

Akismet の使い方

筆者は、究極的にはプラグインを使わないのが理想だと考えていますが、便利なプラグインはやはり便利なので使ってしまいます

特に、Akismet というスパムコメントをフィルタリングしてくれるプラグインはデフォルトでインストールされており、コメント機能を有効化している場合は非常に有用なので、ここで紹介しておきます

プラグイン一覧の中に「Akismet」があるかと思いますので、「有効化」をクリックします

すると、以下のような画面になるはずなので、「Akismetアカウントを設定」をクリックしましょう(Akismetを使うには会員登録する必要があります😤)

wp-akismet.png

Akismetの公式サイトに飛ぶので、少し下にスクロールしましょう

アカウントの種類を選ぶ画面があるはずです

wp-akismet-account.png

個人で使う分には無料アカウントで十分なので、「Get started with Personal」を選びましょう

メールアドレス、ユーザ名、パスワードを設定してアカウントを作成すると、以下のような募金を促す画面になるはずです

wp-akismet-payment.png

右側にある金額スライドバーを 0 にすれば、クレジットカードの入力不要になります

wp-akismet-free.png

自分の名前とサイトURLを記入し、チェックボックス3つにチェックを入れましょう

なお、チェックボックスに書いてある内容としては「広告をサイトに掲載しないこと」「セールスプロモーションを行わないこと」「ビジネス用途に使わないこと」という規約になります

これらに同意できない場合は、お金を払いましょう

年額 1,500 円から使えるようです(2020年1月時点)

記入したら「CONTINUE WITH PERSONAL SUBSCRIPTION」をクリックします

すると API KEY が発行されるので、文字列をコピーをしましょう

wp-akismet-key.png

WordPress に戻り「Manually enter an API key」をクリックし、コピーした API KEY を貼り付けて設定すれば完了です


記事投稿

WordPress はもともと CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)であるため、記事などのコンテンツを作成するのが本来の機能です

ここでは、実際に記事を投稿し、サイトに表示されることを確認します

投稿記事の削除

記事を作成する前に、デフォルトで作成されている「Hello world !」という記事を削除しましょう

サイドバー 投稿 > 投稿一覧 から、全ての投稿記事を確認することができます

wp-posts.png

この画面で「Hello world !」にマウスオーバーすると「ゴミ箱」という項目が出てくるはずなので、それをクリックして記事を削除します

なお、この時点では完全に削除されるわけではなく、一旦ゴミ箱に移動されるだけなので、後から戻すことも可能です

新規記事の作成

サイドバー 投稿 > 新規追加 から、新しい記事を投稿できます

wp-post.png

WordPress の記事編集エディタは、2018年末にリリースされた WordPress 5.0 から「ブロックエディタ」(Gutenbergエディタ)になっています

普通の文章を書くエディタと操作性が異なるため、最初は戸惑うかもしれません

しかし、見出しや段落、画像等の全てをブロック単位で構成していくことができるため、並び替えなどが行いやすく、積み木をしていく感覚で記事を作成できるので、慣れると楽しいと思います

wp-post-edit.png

ここでは、エディタの詳しい使い方は省略いたします

適当にタイトルや文章を書いたら、早速公開してみましょう(あくまでローカル環境のサイト上に、という意味合いですが。。。)

ただし、その前にパーマリンクの設定を行いましょう

パーマリンクの設定

これまでの設定でパーマリンクの設定を /%postname%/ にしている場合、パーマリンクを手動で設定することができます

パーマリンクの設定は記事公開前に行う必要があります(公開後にパーマリンクを変更したい場合は、一度非公開に戻してから設定する必要がありますが、基本的に公開後に記事URLが変わるのは好ましくありません)

まず、編集画面の右上辺りにある「下書きとして保存」をクリックし、一時的なパーマリンクを生成します

おそらく、タイトルがそのままパーマリンクに設定されるはずです(上記画像の場合 http://localhost:8000/wordpress入門/ というパーマリンクが生成されるはず)

このままでは、パーマリンクに日本語が設定されてしまいますので、タイトルをクリックして上部に出てくるパーマリンクの「編集」をクリックしましょう(右サイドバーにある「パーマリンク」からも設定可能)

wp-post-permalink.png

その後、パーマリンクを英語名(今回の場合 wordpress-tutorial など)に設定します

これでパーマリンクを修正できました

記事の公開

パーマリンクを設定し、記事の内容をもう一度確認したら、いよいよ記事を公開しましょう

編集画面の右上にある「公開する」ボタンから、そのままの設定で「公開」をクリックすればOKです

すると「投稿を表示」というボタンが現れるはずなので、それをクリックして投稿記事を確認します

wp-post-public.png

問題なく記事が表示され、そのURLが設定したパーマリンクになっていればOKです(上記の場合 http://localhost:8000/wordpress-tutorial/ というURLになっているはず)


まとめ

本稿では、多機能CMSである WordPress を、サーバを借りずに無料で入門するためのTipsを紹介いたしました

改めて内容をまとめると、以下のとおりです

  1. ローカルでWordPressを動かすための環境構築
    • 通常WordPressを動かすには、サーバを自分で構築するかレンタルサーバを借りる必要があります
    • しかし、サーバを構築するにせよ借りるにせよ、サーバの知識を必要とするため敷居が高いという問題がありました
    • そのため、本稿では Docker というソフトウェアを用いて仮想サーバを簡単に立ち上げる方法を紹介いたしました
    • ローカルサーバ構築には XAMPP などを使う方法もありますが、Docker を使うことでより柔軟な開発環境を自動的に作成することができます
  2. WordPressの初期設定
    • WordPressのセットアップから、最低限行ったほうが良い初期設定まで解説しました
    • 特にパーマリンクの設定は後から変更すると問題が多いため、最初に運営指針を決めて設定するべき重要な項目です
  3. プラグインの設定
    • プラグインはむやみに導入するとサイト表示が遅くなり、セキュリティ的に脆弱になります
    • 自分の運営するサイトに本当に必要なプラグインが十分に吟味し、更新頻度とダウンロード数の多いプラグインを選定するようにしましょう
    • 本稿では、スパムコメント対策に Akismet の設定方法を紹介しましたが、コメント機能を使わない場合はこのプラグインも必要ありません
  4. 記事の投稿
    • 記事の投稿および削除の方法を紹介いたしました
    • 記事のパーマリンクは必ず公開前に設定し、日本語を含まないようにしましょう
    • ブロックエディタ(Gutenbergエディタ)は機能が豊富で説明しきれなかったため、別記事で解説いたします

WordPressは本当にできることが多く、本稿では解説を省略した項目が多数あります(テーマの編集やカスタム投稿など)

それらについても時間を見つけて解説したいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします

Avatar
Ameno Yoya
Webプログラマ

経験はログに残して初めて資産となる

comments powered by Disqus

関連項目